【お客様インタビュー】信頼できるデータとヒアリングで時代に合った人事制度へ。納得感のある「オーダーメイド」の支援
担当コンサルタントが聞く
大規模医療・介護グループでのコンサル活用のポイント
- 病院・診療所・歯科
- 組織・人事マネジメント
- 1001人~
大規模組織 特有の課題を解決し、公平で納得感のある「オーダーメイド」の人事制度
2010年に人事制度の構築支援をさせていただいた社会医療法人 青洲会様。近年、人事制度を時代の変化に合わせて見直すこととなり、再度支援をいたしました。規模の大きさゆえに、制度の統一や、事業所・地域で生じた処遇格差の調整が難しいというお悩みを抱えていましたが、弊社のサポートによってスムーズな導入に成功しました。コンサルタントへの依頼による成果や導入のポイントなどを、本部補佐役の西園様、人事部長の諫武様に伺いました。

事業者名:社会医療法人青洲会
所在地(都道府県):福岡県
事業内容:医療法人
従業員数:約2,000名
URL:https://www.morotani-dc.jp/
●課題
・事業所数の増加や広域での事業展開によって生じた処遇格差を改善し、グループとしてのメリットを最大限に活かすための人事制度の確立
・時代の変化に合わせ、すべての従業員がパフォーマンスを発揮できる人事制度への移行
● 解決策(支援内容)
・第三者によるヒアリングと根拠を示した説明による理解促進
・賃金制度の見直し。(号俸表による絶対額管理から、昇給表による昇給額管理への移行)
● 成果
・公平で納得感のある人事制度の構築
・職員や経営陣へのスムーズな理解と浸透
コンサル導入の経緯と支援内容
時代に即した変革へ。信頼のパートナーと実現した納得感のある人事制度
株式会社 日本経営 馬渡(以下、馬渡):本日はお時間をいただき、ありがとうございます。早速ですが、数あるコンサルタントの中から日本経営を選んでくださった理由をお聞かせいただけますか?
社会医療法人青洲会 本部補佐役 西園 喜之様(以下、西園):医療・介護に特化していたのが決め手です。初めて依頼をした2010年当時、私たちは人事制度の問題を抱えていました。自分たちでも人事制度を作って賞与にプラスするなどの対応はしていたのですが、すべての事業所でできていたわけではなかったんですよ。グループとして適正な人事制度にしていくために、やはり業界を良く知るプロに頼んだ方が良いだろうという話になりました。
日本経営さんは医療・介護の施設運営もしていますし、うちと同じように小規模な事務所から徐々に大きくしていったという成長の経緯も同じです。現場の課題や成長に伴う苦労なども実体験として知っているという点で、お互い理解し合いながら共有できると思いました。
社会医療法人青洲会 本部 人事部長 諫武 稔様(以下、諫武):私たちは創業の地が長崎で、その後、現在の福岡青洲会病院の運営も行うようになりました。今では43の事業所を運営しています。これだけ規模が大きいと、地域や事業所、また中途採用と生え抜きで処遇が異なるといった問題が発生するようになりました。人事評価についても、できているところとできていないところがある。そうした課題を解決するために、日本経営さんにお力添えをいただいております。
馬渡:ありがとうございます。最初にご依頼をいただいてから、もう10年以上のお付き合いになりますね。
諫武:そうですね。最初に依頼したときは、目標設定と面接を定期的に行う仕組みづくりでご協力いただいていました。ただ、もう10年以上経過しているので、人事制度も時代に合わせて抜本的に見直す必要が出てきました。頑張っている職員に賃金で報いたいという想いがあり、具体的な役割等級制度の設計と人事制度の見直しを再び日本経営さんに相談しました。
まずはヒアリングで課題を吸い上げ、明確にしてから役割に対して等級を設定し、等級の定義、昇格条件まで、すべて構築していただきました。
西園:日本経営さんには、私たちの歴史を一緒に歩んでいただいていると感じます。うちの背景や職場風土をよく知っていただいていることは、特に人事制度についても地に足のついた現実的な提案をしてもらえるのが良いですね。10年以上のお付き合いで培った安心感と信頼感があります。
諫武:他のコンサルタント企業から営業を受けることもあるのですが、結局「やっぱりうちのことをよくわかっている日本経営さんにお願いするのが良いよね」という話になります。職場風土を理解していただいていることは、特に人事制度において重要なポイントだと思うので、その信頼感は大きいですね。
コンサル活用の成果
根拠のあるデータから皆が納得しやすい人事制度を構築。ヒアリングで課題を明確化
馬渡:今回は人事制度の見直しをご相談いただきましたが、日本経営のコンサルタントを導入したことでどのような成果がありましたか?
西園:大きな成果は「皆が納得しやすい人事制度」を作れたことだと思います。これまでの賃金制度には、きちんとした裏付けがありませんでした。私にも一般的な俸給表や賞与規程のイメージしかありませんでしたが、新たな視点で設計してもらいました。加えて、私たちは規模が大きいため、事業所によって差もあります。こうした状況の中で、人事部から一方的に人事制度を作成して実行したら不満が出るでしょう。
医療・介護の現場に対する知見があり、全国のスタンダードを知っている日本経営さんに入っていただくことで、第三者視点での分析ができたし、皆が納得しやすい人事制度になったと思います。
諫武:規模が大きいとさまざまな意見があるので、私たち人事部がしっかり調整役になる必要があると思っています。調整をするには、やはり「根拠のあるデータ」が非常に有効です。根拠が明確なデータを提示することで、職員や経営陣も納得してくれます。私たちは毎年4月に全員参加のキックオフ集会を開き、理事長がその年の方針を発表します。今年は人事制度が新しくなるので、私がスライドを作って説明したのですが役割等級制度の考え方や、どのように等級が上がっていくのかといった中身のベースは日本経営さんからご提案いただいたものです。こうした等級ごとの役割なども自分たちで考えるのは非常に難しいと感じます。特に当法人は長崎と福岡という異なる地域で事業をしているので、等級表も異なります。それを統一するのは自分たちではできなかったと思います。
西園:それと、ヒアリングによって職員や経営陣の本音が聞けたのも良かったですね。今回の人事制度の改定には2年ほど時間を費やしましたが、その間に不満も含めてさまざまな意見をもらいました。事業所が多いと、それぞれの事業所とコミュニケーションをとる機会はなかなかないので、お互いに意見交換ができたことは大きな価値になりました。
それにやっぱり私たち内部の人間が意見を聞こうとすると、オブラートに包んだり人間関係が気になって無理に同調したりすると思うんです。日本経営さんはヒアリングから答えを出す答えにズレがなく、本当に頼んで良かったと思います。
諫武:ヒアリングによって課題をしっかり認識できたのが良かったですね。課題をちゃんとクリアして、次にステップアップしていけると感じています。
西園:正直、グループではなく単一の病院や介護施設だったら、人事制度の見直しはもっと楽に進められたと思います。たとえば急性期病院であれば若い方が育つような賃金体系にするとか、介護施設であれば介護される方の気持ちがわかる年齢層を手厚くするとか。でもうちは病院も介護施設も保育施設も抱えるグループなので、単純に一本化することができません。
日本経営さんは医療・介護業界のスタンダードをよくご存じだから全体を俯瞰して見渡してくれる。ヒアリングなど意見を集約するときも、第三者であるコンサルタントの方が本音を言いやすく、的確に課題が認識できるのではないかと思っています。その点において第三者であるコンサルタントの視点は、人事制度構築において非常に重要だと感じました。



コンサル活用の成果ポイント
新しい取り組みはプロと一緒に
馬渡:これからコンサルタントの導入を考えている病院があったら、どんなことを伝えたいですか?
諫武:これから新しいことに取り組もうと考えているところや、今後、組織が大きくなっていくところには、ぜひコンサルタントを利用してほしいと思います。私はもともと理学療法士として患者さまのリハビリに携わっていたのですが、私のように現場からきた人間にとっては非常に勉強になります。
西園:私たちと似た社風の医療介護施設に利用してもらいたいと思います。あとは、新しくデジタルの取り組みを始めるところですね。DXのような先進的なものと、人との繋がりを大切にする経営がうまく融合していくような経営を見本にしたいと思います。DX推進室が立ち上がる予定なので、人の繋がりを大事にする日本的な経営とDXのバランスも日本経営さんに相談したいですね。
馬渡:嬉しいですね。青洲会様は困ったことがあると、すぐ連絡をくださるので、私たちを信頼して頼ってくれていると感じられてとてもありがたいです。
諫武:今後は長崎での地域医療構想や病床再編も考えたり、作った人事制度を法人内に浸透させたりする必要もあります。より細かいデータも分析しなければならないし、時代の流れに合わせた対応も求められる。自分たちもずっと同じというわけにはいきません。
患者さまの治療は、一人ひとりの状態に合わせて作るもので、ひとつとして同じものはないんです。日本経営さんのコンサルタントも同じで、現在の状況に合わせた「オーダーメイド」をしていただいていると感じています。
西園:正直に言うと、日本経営さんを他に紹介したくないですよ。だって本当に美味しいお店って、そこを紹介した事でお客さんが増えて満席で自分が利用できなくなったら困るから教えたくないでしょう?(笑)
馬渡:ありがとうございます!

諫武:これからご相談したいと考えていることも今後の私たちの在り方を決める重要なプロジェクトです。日本経営さんに新しい考え方やヒントなどをいただきながら、これからも一緒にやっていければと思っています。
西園:長崎県平戸市では生産年齢人口の減少と高齢化に伴い、医療介護にも改革が求められています。医師や薬剤師などの人材は不足していますし、地域医療を持続していくための体制づくりが急務です。そうした状況の中でさまざまな変革がありますが、これも含め、今後も一緒に取り組んでいけたら嬉しいですね。
馬渡:ありがとうございます。青洲会様は大規模組織 特有の課題がありましたが、日本経営のノウハウでお力になれたこととても嬉しく思います。本日はお時間をいただき、ありがとうございました!
大規模組織特有の多岐にわたる課題に対し、日本経営の専門性とオーダーメイドの支援が、青洲会様の地域医療への貢献、そして職員皆の働きがい向上の一助となれたことを大変光栄に思います。これからも、変化の激しい時代において、青洲会様のビジョンの実現に向け、ともに歩み、新たな価値を創造していけることを心より楽しみにしております。
医療・介護の豊富な知見と、現場の「本音」に基づくオーダーメイドの支援で、 処遇格差の解消だけでなく、職員の納得感と働きがいの向上まで見据える。人事制度の構築だけでなく、地域医療の持続性も考える。ビジョンの実現に向け、「ともに明るい未来をつくるコンサルティング」それが私たちの持ち味です。




